複利で経済的自由を獲得する
1.はじめに
経済的自由を獲得するためには?
アインシュタインが「人類最大の発明」といった「複利」を有効に利用します。
得た利益を再投資する仕組みですね。
バブル時代には金利だけで6%あったので、100万円を預けると10年後には約181万円になります。
物価上昇も考慮しなければいけませんが、昔の人が投資でなく貯蓄を重視していたのも、この点が大きいのでしょうね。
この複利をロバート・キヨサキ著の「金持ち父さん」シリーズの4つのクワドラントで考えていきたいと思います。
2.Employee 従業員の場合
このクワドラントはお金を会社から得ます。
給料は働いた分だけもらえるので、100働いたら100の対価を得ることができます。
確実に働いた分の対価を得ることができますが、その反面、働きには限界(時間的制約など)があるので、対価の上限がすぐに訪れてしまいます。
また、このクワドラントは自分が働かなくなる(働けなくなる)と対価がゼロになってしまいます。
さて、複利について考えてみます。
このクワドラントの資本は従業員本人になります。
そのため複利の恩恵を得るには得た利益(給料)を従業員本人への再投資(自己投資)することで得ることができます。
ただ、日本の場合は給与に反映されにくいです。
そのため、自己投資をして市場でも評価されるようになったら、転職をしていくことで効果を高めることができます。
3.Self Employed 自営業の場合
このクワドラントはお金を自分自身で稼ぎ出します。
給料は働いた分以上にもらえることが多いので、100働いたら100以上(150とか200)の対価を得ることができます。
収入は一定ではなく、時間が同じでも能力によって対価に変動が出やすいのも特徴になります。
ただし、働きへの対価が収入源になるので、対価の上限もある程度のところで訪れてしまいます。
また、このクワドラントは自分が働かなくなる(働けなくなる)と対価がゼロになってしまいます。
さて、複利について考えてみます。
このクワドラントの資本は(基本)自分自身になります。
そのため複利の恩恵を得るには得た利益(給料)を自分への再投資(自己投資)することで得ることができます。
4.Business Owner ビジネスオーナーの場合
このクワドラントはビジネスモデル(ビジネスの仕組み)からお金を得ます。
ビジネスの立ち上げでは労働が必要になりますが、100働いたら1000以上の対価(もちろんゼロになることもあります)を得ることができます。
確実に働いた分の対価を得ることはできませんが、ビジネスモデルが有効な間は対価の上限はありません。
一般的にはビジネスモデルを改善し続けたり、新たなビジネスモデルを創出し続けたりして継続拡大を得ることができます。
また、このクワドラントは自分が働かなくなっても対価を得ることができます。
さて、複利について考えてみます。
このクワドラントの資本はビジネスの仕組みになります。
そのため複利の恩恵を得るには得た利益をビジネスの仕組みに再投資(例えば店舗を増やすなど)することで得ることができます。
5.Investor 投資家の場合
このクワドラントは投資している会社・ビジネスからお金を得ます。
ビジネスオーナーと違い、労働の必要はなく対価を得ることができますが、逆にビジネスへの参加(口出し)はできません。(投資のボリュームにより可能になりますが)確実に対価を得ることはできませんが、対価の上限はありません。
さて、複利について考えてみます。
このクワランとの資本は会社・ビジネスそのものになります。
そのため複利の恩恵を得るには得た利益を会社・ビジネスへ再投資することで得られます。
6.さいごに
さて、それぞれのクワドラントで複利の効果を得る方法でした。
以下は、各クワドラントでの収入と時間のイメージになります。
Employee(従業員)とSelf Employed(自営業)の場合は歳を取ると働けなくなるので、市場からの退場が早いです。
現在はEmployee(従業員)ですが、Business Owner(ビジネスオーナー)・Investor(投資家)にて複利の恩恵を得ることで経済的自由を獲得していきたいです。