不動産購入時の費用

はじめに

不動産を購入する場合に物件費用以外にどのような費用が発生するのでしょうか?
結論からいうと不動産購入時の税金+諸経費でおおよそ物件費用の7~10%が追加で必要になってきます。

不動産購入時の税金 – 登録免許税

登録免許税には主に所有権移転登記、所有権保存登記、抵当権設定が存在します。

【所有権移転登記】
売主から買主に不動産の所有権を移転するため(登記)に費用が発生します。
契約での取り決め次第ではありますが、ほとんどの場合は買主の全額負担になります。

<計算式>
土地:固定資産税評価額(土地分)x2%
建物:固定資産税評価額(建物分)x2%

【所有権保存登記】
所有権移転登記と異なり、登記されていないものを新たに登記する場合にも費用が発生します。
※新築のときですね。

<計算式>
土地:固定資産税評価額(土地分)x0.4%
建物:固定資産税評価額(建物分)x0.4%

【抵当権設定】
不動産を購入するにあたって借入を活用する際、借入先の金融機関が担保設定する場合に費用が発生します。
日本政策金融公庫などで無担保融資を受ける際は不要になります。

<計算式>
抵当権設定額(借入額)x0.4%

不動産購入時の税金 – 印紙税

物件取得時の売買契約書と金銭消費貸借契約書に印紙が必要になります。

※1 ※2021/3時点では軽減措置でこちらの金額

不動産購入時の税金 – 不動産取得税

不動産の取得に対して課される地方税です。
忘れた頃に通知が来るので費用には計上しておきましょう。

<計算式>
土地:固定資産税評価額(土地分) x 4%
建物:固定資産税評価額(建物分) x 4%

※2021/3までは以下の宅地・住宅取得時の軽減特例が適用されます
土地:固定資産税評価額(土地分) x 1/2 x 3%
建物:固定資産税評価額(建物分) x 3%

登録免許税 – 仲介手数料

仲介会社に支払う売買成立の成功報酬として仲介手数料が発生します。
売主と直接売買する際は発生しません。

なお、売買金額により仲介手数料の上限金額は決まっています。

<仲介手数料計算>

例) 350万円の場合
350万円の不動産を購入した場合は以下のような計算式で仲介手数料が算出されます。
200万円以下の部分:200万円 x 5% x 110%(消費税) = 11万円
200万円超400万円以下の部分:150万円 x 4% x 110%(消費税) = 6.6万円
計:11万円 + 6.6万円 = 17.6万円

登録免許税 – 固定資産税清算金

固定資産税については売主が当年は支払うことになります。
そのため、固定資産税については日割り計算で買主が売主に支払うことが殆どです。

登録免許税 – 司法書士報酬 … 依頼する場合

主に所有権移転登記、所有権保存登記、抵当権設定の手続きを代行してもらうための費用になります。
登記については自分で行うことも出来ますが、金融機関や売主より指定される場合もあります。
売主に対しては交渉の余地がありますが、金融機関の場合は貸し出し条件と考えたほうが良いでしょう。

司法書士によって費用が変わりますが、500万円以下の戸建ての場合は以下程度になります。
考え方は様々ですが、やることが変わるわけではないので安いほうが良いと思います。

5万円以下:安め
6万円台:妥当
7万円以上:高め

登録免許税 – 金融機関手数料 … 融資をうける場合

金融機関から借入をする際に、金融機関に支払う手数料です。
金融機関により大きくことなるので、担当の方に確認しておきましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか?
いろいろな費用が発生しますが基本的には仲介会社に聞けば教えてもらえます。
タイミングにより軽減措置などがあったりするのでプロに任せるのが良いです。

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