金融機関向けプロフィールシートを準備しよう!
はじめに
法人での口座開設や融資相談の際に、まずは自分を知ってもらう必要があります。
そのためにプロフィールシートを準備しておき、都度更新していきましょう。
プロフィールシートの目次は以下になります。
会社情報(法人を設立している方)
個人情報
収入・支出
所有物件一覧
銀行取引一覧
会社情報
会社の概要を紹介します。
会社名、設立、資本金、代表社員・役員、業務目的程度で十分です。
個人情報
基本的には代表者の個人情報を記載します。
<内容>
家族構成 … 代表者の家族構成に加えて、扶養外だとしても両親も記載しておきます。
職歴 … 転職している場合は今までの会社も記載しましょう。
所属会社 … 会社員の場合は所属会社情報も記載しておきましょう。社名、所在地、設立、売上高、社員数、業種、勤続、年収に加えて、社内での業務歴も記載します。
収入・支出
法人の決算数値を過去3期、目標3期を記載します。
項目としては、あまり情報を記載しても煩雑になりますので、以下程度で十分です。
売上、売上原価、販管費、営業利益、営業外収益、営業外費用、経常利益、特別損益、特別損失、税引前登記利益、税金、当期利益
また、法人設立後、3期経過していない場合は、法人代表者の個人属性も重要になりますので、個人での収入も記載しておきます。
項目としては過去3カ年の給与所得のみで結構です。
所有物件一覧
法人で所有している所有物件の一覧を記載します。
また、法人設立後、3期計画していない場合は、法人代表者の所有物件もあわせて記載します。
※法人、個人のどちらの所有か分かるようにしてください。
<内容>
区分 … 物件区分(自宅、戸建て、アパート、マンション、区分マンション)を記載します。
物件名 … 適当に物件名を記載します。
取得年月 … 物件の購入年月を記載します。
構造 … 建物構造(木造、鉄骨、RC)を記載します。
築年月 … 建築年月を記載します。
間取り … 間取り(3DK x 5など)を記載します。
購入価格 … 購入時価格を記載します。
借入 … 借入がある場合は借入額を記載します。
残債額 … 借入がある場合は残債額を記載します。
空室数 … 空室数を記載します。
戸数 … 総戸数を記載します。
空室率 … 空室率を記載します。
月収 … 現在の家賃収入を記載します。満室時ではありません。
月返済 … 月返済額(元金、利息は分離されていると良い)を記載します。
月経費 … 月経費を記載します。
月修繕積立金 … 修繕想定金額を修繕積立金として記載します。積み立てている実績も欲しいところです。
月当たり減価償却費 … 月当たりの減価償却費を記載します。
月収益 … 経理上の収益を記載します。
月CF … キャッシュフローを記載します。
銀行取引一覧
法人の口座一覧を記載します。
また、法人設立後、3期計画していない場合は、法人代表者の口座もあわせて記載します。
<内容>
金融機関 … 金融機関名を記載します。口座種類(普通、当座)も記載します。
用途 … 口座用途(家賃振込み、クレジット引き落としなど)を記載します。
預金残高 … 預金残高を記載します。
借入金 … 借入金がある場合は借入金を記載します。
残債 … 借入金がある場合は残債を記載します。
月返済 … 借入金がある場合は月返済(元金、利息は分離されていると良い)を記載します。
※ノンバンク融資を受けている場合は預金残高はハイフンにして借入情報のみ記載します。
さいごに
それほど複雑な内容はありませんので、普段意識していれば数時間で準備できると思います。
口座開設や融資相談の際に必要書類に加えてこのプロフィールシートを添付すると良いでしょう。
金融機関の方は金融のプロです。プロフィールシートへ記載している数値だけ見れば、融資の場合は通せる・通せないがほぼ分かるそうです。
また、追加で求められる資料があれば都度追記を検討して、良いプロフィールシートにしていきましょう。